一番のおすすめは通信講座
行政書士試験の勉強方法として大きく分類すると「独学」「予備校への通学」「通信講座」の3種類があり、おすすめは通信講座です。私は独学で失敗し、通信講座を利用して試験に合格することができました。
このページでの「独学」とは自分でテキストや問題集を購入し勉強を進めていく方法です。私自身、行政書士試験を独学で挑戦しましたが失敗した経験があり“おすすめは出来ません”。
このページではメリットとデメリットを簡単に説明していきます。しかし、独学で合格されている方がいることも事実です。独学に挑戦する場合のポイントを私自身が失敗した経験を踏まえてお伝えします。
メリット
・費用を抑えることができる
・自分のペースで勉強することができる
メリットはやはり費用を抑えることができるという点が大きいです。テキスト代の数千円で国家資格が取得できればこの上ないことです。また、自分のやりたいように勉強ができる、自由度が高いということもメリットといえます。
デメリット
・知識をインプットする方法が限られる
・スケジュール管理を自分で行う必要がある
・テキストや問題集を自分で選ぶ必要がある
知識をインプットする方法が限られる
独学のデメリットで大きいと感じるのは知識をインプットする方法が限られるということです。DVDなどの他の媒体が付いていない“紙”だけのテキストだと、本人が読む・書き写す等してその知識を自分のものにする必要があります。一方、通信講座や予備校ではテキストに沿った講義があり、「他人から教えてもらう」ことができます。これ自体インプット方法として優れていますし、テキストを読む・書き写すなど他の方法とミックスして活用することもできます。
ポイント
YouTubeで行政書士試験に必要な知識を配信している動画チャンネルもあります。そのようなツールを利用してインプットを効率的に行うのは良いと思います。その場合はなるべくお使いのテキストに沿った動画を選んでください。
スケジュール管理を自分で行う必要がある
スケジュール管理とは端的に言えば「スケジュール管理=当日までに“何を”“どのくらい”勉強したらよいか」ということになります。“何を”とは何の科目をどのような勉強法でこなすか。“どのくらい”とは勉強量のことになります。
これらを踏まえた簡単なスケジュールの例は「~月中に過去問を~周する」や「試験当日の50日前までにテキストを~回読む」などになります。
通信講座や予備校ではスケジュールの立て方を教えてくれたり、その都度不安であれば相談することもできる場合が多いです。また、スケジュールの修正に必要な模擬試験もプランに含まれていることがほとんどです。
独学の場合はスケジュールを自分で計画し、自分で自らの到達度を見極め、それに合わせた勉強を適宜行い試験当日に臨まなければなりません。
ポイント
採点サービス付きの模擬試験で、特に記述問題を採点してもらうことは合格する上で非常に重要です。独学の方は各予備校や通信講座の模擬試験“だけ”のプランがあるのでそれらを活用すると良いと思います。
失敗の例
・過去問だけを何周も解く。
・理解できるまで次のページに進まない。
・マイナー科目に時間を掛けすぎる。
テキストや問題集を自分で選ぶ必要がある
ネット通販や書店に行くと行政書士試験の関連書籍が多くあります。独学の方はこれらの中から自分に合ったものを見つけて勉強していく必要があり、これは自由度が高いという長所でもあり、選ぶ必要があるという短所でもあります。
ポイント
基本的にはテキストと問題集がセットで出版されている場合がほとんどなので、セットで購入しましょう。ざっと中身を見て説明が自分にとってわかりやすいものを選ぶことができれば最善です。
独学についてまとめ
独学は受験者本人への負担が大きくあまりおすすめできません。独学にこだわる方や、試験の合格ではなく試験勉強そのものに関心がある方、数万円の出費が費用対効果から出来ない方、より難易度が高い資格試験に合格しており勉強のノウハウがある方などは独学でも問題ないと思います。
しかし、多くの方は試験の合格が第一の目標であることと思います。試験の合格を目指すのであれば独学は最良の選択とは言えません。なぜなら、数か月から人によっては数年という時間を掛けてこの資格試験の勉強を行う上で、間違った勉強をせずに最短で合格を勝ち取るには勉強の方法が示されていない独学では自分で学習計画自体のことを考える時間が必要であり、サポートのある予備校や通信講座よりも不利です。
また、これは自分が独学をしていた時の経験ですが、勉強の中盤にモチベーションが下がってしまった時は自分がこれから何を勉強すればいいのか分からず、さらにモチベーションが低下してしまう負のスパイラルに陥ってしまいました。
以上のことから独学はおすすめできません。私が実際に合格しおすすめできる方法は通信講座です。
それでも独学に挑戦するのであれば合格者の経験談など確認し情報収集をしたうえで学習計画を立てて試験勉強に臨みましょう。経験談で確認する点は合格者の総勉強時間や勉強方法、どのようなテキストを使ったかなどです。そして、合格に必要な総勉強時間をこなすには試験までの残り日数で一日当たり何時間勉強したら良いかと逆算していきます。